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4月4日から更新せずに放置してたブツです(汗)
巨大な体に黒いひげ。
片手に酒瓶を持ち、興味深そうにルフィを見下ろす。
「?誰だおめェ」
きょとん、とルフィは首をかしげた。あまり興味はなさそうだ。
「何?お前このおれをしらねェのか?命知らずな野郎だぜ!!」
豪快に声を立てて笑うその男は次の瞬間ギロリと睨みつけた。
ルフィの横に立っていたコビーは言葉を失ってガタガタと震えていた。
「・・・ルフィさん・・逃げましょう・・!!早く・・・!!!!この人は白ひげのティーチです!」
足が今すぐここから離れたいというように小刻みに震える。
この男は白ひげ一家の一人で夜中に街を見回るという肩書で花街に入り浸る。
見た目は豪快な肝っ玉の大きい男に見えるが、目の色を変えた時冷徹な恐ろしい力を発揮する。
白ひげの中でも名を馳せ、能力は高く買われている。
「こんな真夜中に子供が二人だけでどこいくつもりだ?おれが取り締まらないとな」
にやり、人の悪そうな笑みを浮かべてルフィと二人に近づいてきた。
「夜だからあまり顔がみえねェ・・」
「コビー!!!逃げろ!!!!ここはおれに任せとけ」
「る、ルフィさん?!?」
顔がばれれば店にこのことがばれる。
決死の覚悟で店から逃げてきたのが無駄になってしまう。
そうすれば またあの地獄の毎日が始まる。
「早く行け!!夢があるんだろ!!」
「・・・・!」
立派な武士になって家族の助けになりたい。
その夢を以前ルフィに話したことがあった。
コビーは涙をためながらその場から背を向けて走り出した。
無関係のルフィを置き去りにしてなんて傲慢なんだろうかと思う一方で、
この人ならどうにかしてくれる、と信じていた。
自分がその場にいても足をい引っ張るだけの存在ということも熟知していた。
ルフィの強さは並大抵ではなかった。